お知らせ
2024.12.06
信仰【神宮寺便り136号】
早いもので師走となりました。今年を振り返ると、様々な地域に行っている事に気が付きましたが、その中で印象に残っているのが能登半島です。
初めての石川県と言うのもありますが、災害ボランティア活動でしたので、なかなか経験出来ない事を学びました。元旦と言う一年で一番ハレの日に未曽有の大地震が来るなんて、誰も想定できません。それでも避難民は生きています。
そこで、生きる原動力に「信仰」があったと感じています。避難所を回ると元気な人、周囲と関わりたくない人などいますが、元気があり、前向きな人はご先祖様を大事にしている事が多かったのです。仏壇にお参りすることが出来ないから、早く自宅を復興させたいや、墓石が倒れてしまったから直してご先祖様を安心させたいなど「信仰」があるから、前向きになれているのです。
その経験から、日々の勤行中に能登の
人たちの頑張っている姿が浮かびます。
震災から間もなく一年です。震災の記憶は
消せませんし、忘れてはいけませんが、
強くて明るい能登になる事を遠い沖縄から
祈念しています。