戦没者慰霊法要25

毎年、慰霊の日がある６月に当寺でも慰霊法要を厳修しています。今年は去った６月２５日でした。

例年に比べて早い梅雨明けでしたので、かなり暑い気候でしたが、たくさんの参拝者と共に先の大戦で亡くなられた戦没者の供養をする事が出来ました。

また、職衆は関東を中心に活動している真言宗豊山派の僧正の方々。遠い沖縄に馳せ参じて頂き、誠にありがとうございます。

豊山派の皆様は、当寺でお勤めされるまでほとんど沖縄と深い法縁は無かったそうです。その為、沖縄が国内唯一の地上戦の地域になったこと、非戦闘員である県民に膨大な死傷者が出たことなど、知識として知っていると言う状況でしたが、実際に沖縄後に足を運び、全身全霊で「沖縄戦」を感じた事で、言葉では言い表せないモノを得たと述べていただきました。当寺としては、真言宗の正式な法要をこれだけ多くの僧侶と共に出来る事に有り難さや尊さを感じていますが、同時に、遠い関東の仲間が沖縄の事を身近に感じて頂けた機会になった事は、お互いに良い法要だったと深謝致す限りです。

最後に、世界では今も戦争や紛争など、争いが絶えません。その時に大きな被害を被るのは、未来ある子供や人生の大先輩からです。自分の利益のみを追求せず、他人を受け入れる覚悟を身につける事が、争いを生まない心構えだと感じています。

南無観世音菩薩　合掌