次のユンヂチ【神宮寺便り127号】

昨年はユンヂチで、墓や位牌の建立や修繕、位牌・遺骨の引っ越し等、多忙な一年でした。そのユンヂチも終わり、気になるのが「次のユンヂチはいつになるのか？」では無いでしょうか？

調べたところ、次のユンヂチは

令和七年（二〇二五）新暦七月二十五日～八月二十二日です。

あれ？早くない？だって、令和五年にあったのに二年後には次が来るなんて・・・。と感じた方は多いと思います。

そうなんです。実はユンヂチは十九年間に七回あります。大体三十三ヶ月周期です。算出方法が難しいので割愛しますが、旧暦行事ですから新暦の閏年の感覚で見てはいけません。

では、なぜユンヂチに墓や位牌事を行う理由を説明します。

ユンヂチは閏月と明記します。新暦の閏年が四年毎に一日増えるのに対して、旧暦は、約三十三ヶ月毎に一ヶ月増えます。この余分な月はこの世限定であり、その期間はグソーのご先祖様に差し障りがない為と言われています。旧暦の仕組みとご先祖様を敬う想いが見事にハマった素晴らしい先人の知恵と思いませんか？

また、ユンヂチ以外は、墓や位牌の新改築、移動をしてはならないと言うのは勘違いです。急ぎや重大な事案であれば、今年も大丈夫です。当寺では、状況を確認し、星の動きなどから日取りを行っていますので、安心してご依頼ください。