神宮寺便り
2024.06.29
熊野三山を訪ねて【神宮寺便り131号】
六月上旬に熊野三山(熊野本宮・速玉・那智大社)と青岸渡寺、補陀落山寺を参拝しました。当寺鎮守普天満宮の主祭神である熊野の神様ですので深い御縁があります。念願叶い、無魔成満しました。
那智本宮大社の御神体「那智の滝」に感動し、素晴らしい時間を過ごしました。高低差123mから流れる水流は、神々しいエネルギーを放出し、ずっと見ていたい情景でした。
この様に、滝や洞窟などの自然物に神性を見出す事を「アニミズム」と言います。その対象が巨大であればあるほど、そのエネルギーも大きいと考えます。海中にそびえ立つ大鳥居で有名な厳島神社(広島県)は、海そのものを御神体と見ています。スケールがすごいですね。
また、短い距離でしたが熊野古道を歩きました。「蟻の熊野詣」と呼ばれる程、古より大勢の人が歩いた道を同じ様に歩きますと、古代にタイムスリップした感覚でした。路傍の苔や不揃いの石段、どれも素敵な存在でした。
今年は、「紀伊山地霊場と参詣道」が世界遺産登録二十周年を迎え、様々な企画や限定御朱印が
目白押しです。まだ間に合いますので、
今年は熊野へお参りくださいませ。