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神宮寺便り
2024.01.01

琉球人の誇り【神宮寺便り125号】

先日、法事先の仏間に古い扁額が掲げられていて、年代を一目見て、ニヤリとしました。そこに書かれていたのは「光緒(こうしょ又はこうちょ)」と言う中国の元号でした。

 光緒は、西暦1875~1908年。日本の元号なら明治8~41年に当たります。この時期は琉球処分があり、琉球王国→琉球藩(1872年)→沖縄県(1879年)と言う激動の真っ只中。ウチナーンチュは、琉球人→日本人に国籍が変更になった訳ですから、大変な出来事です。

 その中で、興味深いのが元号です。日本政府は、1879年の沖縄県設置に伴い、それまで琉球王国で使用されていた中国元号を改め、日本元号を使用することを通達します。しかし、琉球は独立国家であり、長年、中国(ちなみにこの時代は清でした)と朝貢関係にあった為、元号移行に不満がありました。それで、県設置以降もしばらくは、民間では日付を中国元号で表記することにこだわっていました。

 きっと、冒頭の扁額揮毫者も、その様な誇り高き琉球人だったのでは無いでしょうか?

末裔として、先人の誇りを大切にしたいですね。

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